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視覚トリックの有効活用

M.C. Escher:

M.C. Escher:

すっかり春。お花見のシーズンですね。

桜色が一面に拡がる景色は本当に美しいですね。

延々と続く桜並木を歩いていると、どれだけ歩いたのか距離感が分からなくなったりしませんか?

人は通常、建物やモノなどの大きさや高さで無意識に距離を計っていますが、

延々と続く桜並木は、モノの大きさに頼れず、

一定に近い高さの桜を見上げるようにして歩くので

その距離感がつかみにくいというのが理由のひとつです。

逆に距離感をはかれない空間の中にいると、

時間までも忘れてしまうのがまたお花見の醍醐味であったりもします。

なんともいえない時空の錯覚ですね

そのくらい人の目というのはだまされやすいものですが、

では、そのだまされやすい視覚を逆に利用して

実際の空間の中で有効活用するにはどうすれば良いでしょうか?

単純に、空間を空間たらしめているもの。それは「奥行き・深さ・ depth 」です。

2D=長さ×高さ。これに奥行きが加わると3D(立体)になりますよね。

最近では3D映画も増えてきましたが、臨場感がやはり違いますね。

空間で有効活用する視覚トリック、それはまさに「奥行き感」にかかっています。

さて、トリックの代表格として表紙画像にエッシャーの絵を使いましたが

この絵を見ているほ自分の目線の動きに注意してみて下さい。