TOKYO TAROT MUSEUM 東京タロット美術館 空間デザイン/CI/ VI/什器デザイン/プロデュース

デザインのご依頼をいただいた「東京タロット美術館」は、ニチユ―株式会社、創業時名称「日本遊戯玩具株式会社」の新規事業として展開する施設です。

戦後の高度成長と共に成長してきた会社ですが、時代が進むにつれ、プレイステーションなど玩具のデジタル化に押されるなか、タロットカードのみが売り上げを維持してきていたという状況の中、カード販売の部門を玩具から書店での販売に切り替えることで、

これまでになかった顧客の開拓に成功し、以降タロットカードに特化した会社として知られています。

カードの種類は3000種以上、収蔵品の中にはサルバドール・ダリ、手塚治虫のカードもあり、美術品としての価値も高く、

希少品なども今後展示していきたい。

 

「タロットカード」の美術品としての展示販売を軸に据えつつ

テーマは「自己との対話」、自分自身の「物語」を紡ぐ、という隠れた副題を掲げ

いらしたお客様が静かに自分と向き合い、何かのひらめきや、気づきを得て帰って行ってくれるような場所にしてほしいとのご希望でした。

そのため用途も展示だけではなく、6ゾーンに分かれています。

①販売 ②企画展 ③希少品展示 ④ライブラリー ⑤フリースペース ⑥ワークショップスペース

 

条件として挙げられた事:

年に何度か、イベントや原画展などの展示もするので壁面が多く必要。けれども見通しの良さは欲しいのでなるべく固定物は置かない。

ビル既存の物もいくつかはそのまま使用しなくてはならない。500種類以上のカードがおける平台が必要。

展示会のスペースも必要。(販売スペースと希少品展示スペースは別にする)

いわゆる「タロット」の重々しい、魔術的な既成イメージを払拭したい。

これらの条件を踏まえ、デザインとして注力したのは、

空間の造形よりも什器の使い方を工夫すること。

目に入る、手に触れる要の場所はディテールを凝ること。職人の手作りによる天然素材の無垢

の木の天板や挽き物、伝統的な工法による鉄の鍛造での什器によって、人の手の暖かさを感じ

る空気感を出す。

また、回廊式にすることで、歩きながら考えながら、手に取りながら、関連書をライブラリー

で読みながら、またいつの間にか始まりに戻って・・・という繰り返しによって

「マインドの旅」を体現する。

その流れの中でコンセプトである「自己との対話」のための時を刻む。

また「六角形」はとてもバランスのとれた形で、調和や安定を表します。

蜂の巣や亀の甲羅、雪の結晶、「ハニカム構造」とも呼ばれている通り、

自然界で最も安定した力を発揮すると言われています。

そういった形が体や心に与える影響もデザインするうえで考慮にいれました。 

用途が多目的になるため、汎用性高くするための可変性のある什器にするため

中央にある什器は可動、分解型となっています。

基本は六角形で分解すると平行四辺形の3パーツになります。

さらに上・中・下 それぞれ3分割にしてあるので9パーツに分解できます。

使い方によってで様々な空間に変身します。

 

①通常展示:普段は一体型で展示すると6面の壁と平台が出来る。

②イベント展示:中央に通路を作るように3ブロックを離して設置すればそれぞれの裏面が現れるので12面ができあがる。これは原画展などイベント展示用。

③セミナー:上部の台を取ってしまえば 平台となり、見晴らしが良くなるため、セミナーなどのイベントに適用できます。

​東京タロット美術館

東京都台東区柳橋2-4-2 Ubase浅草橋6階

https://www.tokyo-tarot-museum.art/

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​写真撮影:佐藤振一

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