ブランディングに必要なポイント
ブランディングってワードを最近良く聞きますが一体何なんでしょう? そもそもデザインやマーケティングとの明確な違いってあるんでしょうか?
ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ。ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。また、その手法。ここでいうブランドとは高級消費財に限らず、その対象としては、商品やサービス、それらを供給する企業や団体のほか、人物・建築物・史跡・地域 ・祭事など、あらゆるものが該当する。
by Wikipedia
例えばグッチの存亡の危機をかけ着手したトムフォード起用によるブランディング。
一人の女性デザイナーからはじまった「シャネル」が何故あそこまでになったか。
たった10数年間で街の角という角で見られるようになったスターバックス
これから事業を興そうと考えている方や今のままでは行き詰まりを感じる。何とかしたいけどどうしたらよいか・・・と思われている企業。ふと立ち止まって一度を考えてみる余地がありますね。
企業の戦略づくりにおいて、ブランディングが今ほど大切な時代はないのではないかと思います。
世の中がこれだけ激変し、人の価値観は以前ほど一定ではない。そして企業をとりまく環境も激変しています。このような中で一般消費者である私達は、選択肢が数え切れないほどあるなか、何を選んだら良いか、何がいちばん安心で・信頼できるのか・・・と常に考えながらものを購入していますよね?
コーヒーは○○、お米、パンは○○、bagは○○、洋服は○○
購入時に安心を求める人はこういった買い方をしていると思います。
安心で満足出来てお値段の価値がある。心も身体も満足ということです。
つまりお客様から選ばれるためには「安心である」と信頼されなくてはなりません。
そして信頼されるためには、安心商品の作っていれば良いという時代ではなくなってしまいました。
これほど選択肢にあふれた市場の中では、まず「見つけてもらう」事が大切。
だから、ブランディングが必要なのです。
売れる「仕組み」づくりは マーケティング。
サービスの価値向上と最大限に認知させることがブランディング。
そのブランディングの課程でどのようにビジュアル化するかがデザイン。
ここでブランディングのポイントを上げてみましょう
Point1: コンセプト
コンセプトとは、その商品/企業が あなたにとってどのような価値があるかを示す骨組みにあたります。つまり、あなた(消費者)は、そのコンセプトを体現する商品に価値を感じたので見合う対価を支払い購入するという事になります。企業自体に設定されたコンセプトは、経営理念や企業理念から作られます。
また、ここでいう価値とは、この商品を持つことで自分の価値も上がると感じさせるような精神的なものも含まれます。つまり消費者にとって自己表現の一部ともなる重要なものなのです。
Point2: ターゲット
「誰に」このサービスを提供するのか、を設定することがターゲティングです。これがズレてしまうと、消費者にはまったく響きません。例えば高齢者を対象とした施設は、乳幼児を持つファミリー層とは必要な機能面からデザインまであらゆる事が変わってきます。どのような要素を持ち合わせた人に提供したいサービスであるのかを絞り込んでいくのがターゲティングです
Point3: ポジショニング
ブランディングにとって、もっとも重要なものはポジショニングです。
業市場/界内での自分のサービスの立ち位置を定義すること。
そのためには自分たちのサービスの強み/弱みを知らなければなりませんし、競合他社についても知らねばなりません。他者と同じポジションで同じサービスを展開してくとなると、どうしても価格競争に巻き込まれてしまいます。そうなってしまうと結局は体力あるものが生き残るという弱肉強食の世界です。なんだかつまらないですよね。
体力、資金がありあまるほどあればそれも良いですが、限りある資源なのであればその中で最大限の知恵を絞って独自のポジションを確立したいものですね。
「ブランド」の語源
=”Burned”「焼き付けられた」
自分の家畜と他人の家畜を間違えないよう、焼き印を押して区別していたことから、始った言葉です。
・だれが見ても一目で認識されること。
・商品の価値を理解してもらうこと。
・イメージを顧客の心の中に焼き付けること。
時代が変化し、10代20代の間では主要メディアとしてインターネットがTVを抜いて第一位となり、ライフスタイルの変化が今後もさらに大きくも変わって行く事が予想される中、
本当の意味で顧客に興味や関心を持ってもらえるものを世に出すことは、大変なことです。
けれど、ターゲットにメッセージを届け、サービスの価値を理解してもらい確かな「価値」を感じてもらえたブランドは、長く愛されるでしょう。
そのためには常にブランドの基本に立ち返り、調整をし続けて行く努力というのが必要なのです。